Xiaomi Redmi Note 9S 開封レビュー〔2020年6月9日発売〕

2020年6月9日(火)に発売された「Xiaomi Redmi Note 9S」の開封レビューです。私は7月25日にヤマダ電機で「6GB+128GB」版を購入しました。

基本スペックはXiaomi Japan 公式ホームページで確認出来ます。日本仕様(防水防塵、おサイフケータイ)には非対応です。

保護フィルム・保護ケース

初期状態で保護フィルムが貼ってありますので、別に購入する必要はありません。

また、クリアで柔らかいタイプの保護ケースも付いています。ケースにストラップホールは付いていません。衝撃には弱そうですので、ケースについてはお好みで別のものを用意してもいいと思います。

カメラの出っ張りと付属ケースの出っ張りの高さはほぼ同じに見えるのですが、当然ケースの出っ張りの方が若干高く(極僅か)作られていると思いますので、真っ平な床であれば落としても傷つくことはないと思います。

RAM・ROM容量が異なる2モデル

Xiaomi Redmi Note 9SにはRAM・ROM容量が「6GB+128GB」で29,800円のモデルと、「4GB+64GB」で24,800円のモデルが存在します。基本的に「6GB+128GB」はヨドバシカメラやビックカメラなど量販店(オンラインショップ含)で、「4GB+64GB」はMVNOで販売するモデルです。amazonで販売されているものは「4GB+64GB」です。

購入直後で、システムストレージが約15.5GB占有、その他データを含めて、全部で約「19GB」占有されています。64GB版を購入すると単純計算で残り45GBで、ガンガン写真を撮るような人はちょっと心もとないような気もします。最高で解像度48MPの写真を撮ることが出来ますが、1枚で約10MB前後は消費しますので、単純計算だと、写真約4,500枚で45GBとなります。

RAMの4GBと6GBはほぼ違いを体感することは出来ないと思います。ちなみに、単純に優劣は比較出来ないものの、iPhone11でもRAM4GBです。

ディスプレイ

6.67インチ大画面のフルHDの液晶ディスプレイです。有機ELではありません。解像度は2400 x 1080、ユーチューブでは最高1080pでの視聴が可能です。
参考までにユーチューブ動画の一場面をカメラで撮影したものです。上がXiaomi Redmi Note 9S、下がAQUOS R3で、ともに1080pです。
ハイエンドのAQUOS R3と比較するのもかわいそうですが、差は歴然としています。

Snapdragon 720G

SoCにはSnapdragon 720Gを採用。競合しそうなOPPO Reno3 A(Snapdragon 665)やAQUOS sense 3(Snapdragon 630)よりも高性能です。2~3万円代だと最近はSnapdragon 600番台の機種が多いと思いと思いますが、Redmi Note 9Sは2万円代ながらSocのランクを上げてきました。

ちなみに、720Gの「G」とは、「Snapdragon Elite Gaming」に対応していることを意味しており、ゲーム用途向けに機能を強化したSoCとなっているようです。

トリプルスロット&大容量バッテリー

デュアルSIMの場合は、nanoSIMカードとmicroSDカードが排他利用となっている機種が多いですが、Redmi Note 9Sは「トリプルスロット」ですので、SIMを2枚差した上で、SDカードが使用出来ます。SDカード愛用者であれば、64GBでもぜんぜん問題ありませんね。

バッテリーは5,020mAhとウルトラ大容量です。電池持ちがいい言われているAQUOS sense 3も4,000mAhです。昨年の機種になりますが、電池持ち最強機種と言われたmoto g7 powerは5,000mAhです。moto g7 powerもトリプルスロット&大容量バッテリーモデルでした。

Bluetoothコーデック

まず、3.5mmイヤホンジャックがありますので、これは有線派にはありがたいですね。

Bluetoothコーデックですが、開発者向けオプションをそのまま信じれば、「SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、aptX Adaptive、aptX TWS Plus、LHDC」に対応です。このうち「aptX HD、LDAC、aptX Adaptive、aptX TWS Plus」については実際に対応Bluetoothイヤホンに繋げて接続を確認しています。aptX HDに対応しているため当然aptXにも対応しています。

LHDCとは聞き馴れませんが、Huaweiの「HWA」の基礎となっているコーデックで、対応機器としては、ゼンハイザーの「IE 80S BT」等があるようです。また別のテーマとして詳しく調べてみたいと思います。

対応周波数帯

GSM: B2/3/5/8
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
TDD LTE:B38/40/41
FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28

ドコモ、ソフトバンクはもちろんのこと、au VoLTE及び楽天モバイルにも対応しています。au(LTE NET)及び楽天モバイルのAPNはプリセットされていますので、あとは選択するだけです。

ちなみにワイモバイルのケータイベーシックプランSS(旧ケータイプランSS)のSIMでVoLTEは出来ませんでした。3G通話のみ可能です。

カメラスペック

アウトカメラは下記4眼です。インカメラは1600万画素の1眼となっています。

①4800万画素の超高解像度プライマリカメラ(f/1.79)
②800万画素の超広角カメラ(f/2.2)
③500万画素のマクロカメラ(f/2.4)
④200万画素の深度カメラ(f/2.4)

通常は4画素を1ピクセルとして扱い、基本画素数は1200万画素になります。基本的に光量が確保できる景色(遠景)は48MPで撮りたいですが、下記のように近距離のものを48MPで撮影すると、ぼやけたような写真になってしまいますので、基本的には1200万画素をデフォルト設定にしておくのがおすすめです。画素数が高い方が綺麗に撮れるということではありません。また、常に48MPにしておくとデータ容量も膨大になってしまいます。特に64GB版を購入された人は注意が必要です。

※画像は拡大してご覧頂けます。

1200万画素(2.5MB)

4800万画素(7.3MB)

 

次に何点かズーム写真を載せたいと思います。基本的にズームは使い物にならない感じです。

ちなみに「マーラ」という名前の動物です。

Redmi Note 9S【3倍ズーム】

Redmi Note 9S【6倍ズーム】

Redmi Note 9S【6倍ズーム】

HUAWEI P40 Pro 5G【6倍ズーム】

Redmi Note 9S【ポートレート】

ポートレートも可能です。左右の花がボケていなかったりと若干不自然ではあります。さらに花にカメラを近づけると、「近づけないで下さい」という警告が出ます。色はHUAWEIと比較するとあっさりした感じで、見たままの色に近いです。

まとめ

Snapdragon 720Gを採用したミドルレンジで、400番台は当然として600番台からの機種変更でも、確実に処理能力の高さを体感出来ます。防水防塵には非対応ですが、英P2i社の撥水加工がされており、一定の耐水機能はあるようです。4眼カメラは超広角や夜景モードもあり、最低限の仕事はしてくれそうです。中華機らしく、需要の高いLINE等のデュアルアプリ機能もあります。あきらかなスペックダウンの機種変更でない限りは、特に問題なく長く使っていける機種だと思います。

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